貧乏DTMerの制作環境
DTM。DeskTopMusicの略称であり主に日本でよく使われる言葉です。
最近の作曲は大体がPCさえあれば出来てしまいます。
しかし音楽制作というのは何かと費用がかかります。
ただ作曲するだけならフリーの音源だけで事足ります。しかし、しっかりとした音源を作るには様々な作業が必要になります。
主な作業
- 打ち込み
- ミキシング
- マスタリング
上記の作業を効率よく且つ、高いクォリティで行うためには他にも様々な機材が必要になってきます。
主な機材
プロの作曲家というのはこれらの機材に多額のお金を使っている方が多いです。
なぜかというと
機材のクォリティ≒音源のクォリティ
だからです。
闇雲に機材を買い漁ってたらお金がいくらあっても足りないです。なのでここでは僕の作業環境と、それに基づいたお金のかけ方を教えていきたいと思います。
※あくまでなるべくお金をかけずいきます。
必要な機材
モニターする環境(ヘッドホンやスピーカー)
DTMをやる上で一番大事なのはしっかりとした音を聞ける環境です。
音楽制作の様々な場面で
『いい演奏が出来ているか』 『いい音が出ているか』
などを判断しなければなりません。
例えば音楽の研究のため市販の曲を聞くようなときに
『後ろでなってるベースをもっとしっかり聞きたい』
ということが有ると思います。
このような作業のときにモニター環境が乏しいと判断が難しくなってしまいます。
なのでモニタースピーカーは最優先で用意すべきだと思います。
買うスピーカーについてですが、その人の家の環境ややる音楽によってマチマチですので一概にコレ!とはいえません。
しかしあえてあげるとしたらFOSTEX PM0.4又はPM0.5がオススメです。
値段もPM0.4にいたってはペアで1万円とかなり手が出しやすいです。
問題の音も、変な色付けがなく原音のまま正確なモニタリングができます。
しかし中には夜に作業するからスピーカーが鳴らせない!という方もいると思います。
そんな人はモニターヘッドホンを買いましょう。
昨今様々なモニタリング用のヘッドホンがあります。これも実際に楽器屋や、家電量販店などで実際に視聴して確かめて頂きたいです。
オススメはSHUREのSRH840とSONYのMDR-CD900STです。
自分が現在上記の2つのヘッドホンを所有しており、使用しています。
CD-900STは8割以上のスタジオに置いてある程、業界の基準になるヘッドホンになります。
原音をそのまま聞けますし、値段も1万円そこそことコストパフォーマンスがいいです。人気のあるモデルなので、イヤーパッドやケーブル関係も充実していていざという時が楽です。
マイク
歌やアコースティックギターなどを録音するのに必要な機材です。生楽器を録音するときに音質を左右するのはマイクと言っても過言ではありません。
マイクには大きく分けて二種類あり、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあります。
ダイナミックマイクは主にライブなどで使用するため衝撃に強いです。しかもコンデンサーに比べて安価になります。
ダイナミックマイクのオススメはSHURE SM58、通称ゴッパー(58)と呼ばれるマイクです。
これも先程のCD-900STと同様、業界ではすごく使われているマイクになります。スタジオなどにいってマイクを借りるとほぼ間違いなくこのマイクが出てきます。
理由としては歌などの中音域が多い音を拾う際にこのマイクが適しているのと、他のマイクに比べて断然衝撃に強いです。
ちょっと床に落としたくらいじゃ壊れません。値段はこちらも1万ちょっとと手が出しやすい値段です。
続いてコンデンサーマイクですが、このマイクは扱いが難しい上に値段が高額です。
今では1万~のマイクでもそこそこの品質で録音できます。
ダイナミックマイクは落としても大丈夫でしたが、コンデンサーマイクはそうはいきません。
一回でも倒したりしたらもうおじゃんになる可能性があります。それに湿気などにも弱いため保管の仕方には注意が必要です。(箱にしまい、乾燥剤をいれるなど)
なので、今の自分の予算と相談して割りに合ったものを買いましょう。
自分が今現在使用しているコンデンサーマイクはオーディオテクニカのAT2020になります。
自分は生音の録音は歌しか取らないのでボーカルに適したマイクでなるべくコストパフォーマンスがいいのを買いました。
こちらも1万そこそこになりますのでオススメします。
あと、コンデンサーマイクは基本的にはファンタム電源が必要になります。それについては後に話したいと思います。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスとはPC内部の音を再生したり、エレキギターやマイクを繋げるのに必要な機材です。
これがなくても最悪作曲は出来ますが、用意すべき機材だと僕は思います。
吟味するときに必要なのは『安定して動くかどうか』です。安いからと行って無名のメーカーから買わずにしっかりと実績のあるメーカーのを選ぶようにしましょう。
そんなこと言われてもわかんねーよ!という方のためにいくつかご紹介したいと思います。
まず自分が今現在使っているインターフェイスはSteinbergのUR-22です。
SteinbergはCubaseというDAWソフトを作っている会社になります。そこの会社作っているインターフェイスなため、Cubaseと相性がいいのでCubaseを買おうと思っている方はオススメします。(※DAWソフトに関しては後に記載します。)
なお、このUR22にはファンタム電源がついています。
先程コンデンサーマイクを使用する際に必要だと言いました。
コンデンサーマイクを利用するさいに普通の電力供給では足りないので、ファンタム電源という特殊な電源が必要になります。
なのでコンデンサーマイクを使いたいという方はファンタム電源がついているものを買いましょう。
DAW
DAW(DigitalAudioWorkstation)は所謂作曲ソフトになります。
DAWソフトは有料のものから無料のものまでありますが、自分は断然お金を払ってでも有料のを買うことをオススメします。
機能が断然多いですし、やれることが多いです。
DAWはソフトによって得意なジャンルがありますが、ここではSteinbergのCubaseをオススメします。(というかこれしかマトモに触ったこと無い 笑)
Cubaseは得意不得意ジャンルがあまりなく、どんな音楽も作れると自負しています。
値段は6万とちょっと高額ですが中に入ってる音色の数は多いです。
最初のうちは音源を追加せずとも作れると思います。
学生だとアカデミック版がありそちらは4万で買えるので学生の方、学生で迷っている方はそちらを購入しましょう。詳しい買い方は楽器屋やSteinbergのHPで確認しましょう。
パソコン
最後ですがこれがないと始まりません 笑
パソコンですが家で作業する方はデスクトップ、外でも作業する方はノートパソコンを買いましょう。
選ぶ際気をつけることはスペック(性能)です。
折角買ってもスペック不足で満足に動作しなかったら目も当てられません。
ただ、DTMはそれほどハイスペックは必要ないです。恐らくデスクトップなら10万ほどで買えると思います。
買う際に見なければならないのはOS、CPU、メモリ、HDD(SSD)容量の4項目です。
OSはWIndowsやMacなどがあり、今は主にWindowsが主流です。恐らく初めて触ったパソコンもWindowsという方が大半だと思いますのでWindowsを買いましょう。
各パーツの選び方ですが
OSは今でしたらWindows7以上、CPUはintel Corei5か7のクワッドコアモデル、メモリは8~16GB、HDDは1TBあると便利です。
PCのスペックは妥協しないでなるべくいいのを買っておきましょう。
節約のためにセールを狙おう
何回も言っていますが、音楽の機材はハードウェア・ソフトウェアともに高額です。
しかしこの様な音楽機材は度々セールが有り、安くなることが多いです。
楽器店や代理店のメルマガ、Twitterアカウントなどをチェックして、セール情報が流れてこないかこまめにチェックしましょう。
サポートが要らないソフトは海外から買おう
音楽機材の大半は海外のものです。国内で買う場合は代理店を通して買ったりします。代理店を通すとサポートが受けられる反面、値段が高くなってしまいます。
ある程度DTMに慣れた方は、海外から買うと安くすみます。
ただ、いくら慣れたからといっても海外ですのでほとんど英語です。
万が一のサポートのときに英文でメール出来るくらいの英語力があるといいですね。
しかしハードウェアは故障などもありえるので国内の代理店などで少しお金を出してでも買ったほうが吉。
安易に雑誌やネットを信用しない
ブログでこんな記事を書いておいて何言ってんだと思うでしょうが、最終的には自分がお金を払って買うので自分の目と耳で確かめて良いと思ったものを買いましょう。
最近ではアフェリエイトなどで報酬を目当てにいい加減なレビューをする人が多いので気をつけましょう。
終わりに
ここまでいかに貧乏な自分の制作環境を書いてきましたが如何でしたでしょうか。
お金をかければ間違いなく音源のクォリティが上がる…ということはありません。
いい音楽を作る人はとにかくたくさん音源を聞いてきています。まずはそこから初めてみてもいいと思います。
いい曲を作ろうとするあまり、音楽本来の面白さを見失わないようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
どる